“おおふな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大船80.0%
大鮒20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしなどは盛夏せいかの食べ物に困りきっている時など、大いにそれで助けられ、大船おおふなから暑さを意とせず、毎日のように新橋へと足をのばしたものである。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
「だって、いただきたくないんですもの。もし、おなかがすいたら、大船おおふなでサンドウィッチを買いますわ。あすこのサンドウィッチ、とてもおいしいんですもの」
香水紳士 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
いまその三傘夫人の姿が見えると、すぐうしろへ引添って、袂をすれすれに大鮒おおふなが一匹、脊筋をひるがえして、腹にきらきらと黄金きんの波を打って泳ぐのが見えた。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大蕪菜おおかぶな大鮒おおふな、大山芋などを並べ「遠国を見ねば合点のゆかぬ物ぞかし」と駄目をおし、「むかし嵯峨さがのさくげん和尚の入唐にっとうあそばして後、信長公の御前ごぜんにての物語に、 ...
西鶴と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)