“えんま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
閻魔97.2%
延間1.4%
艶魔1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを取って、矢立てと共に帯の前へさしこむと、尺取は大胆にも、通用口のくぐり門をガラリと開けて、閻魔えんまの庁をのぞきました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
延間えんま峠の方へは一条の径とともに鉄索が通じている。その方面の山はことごとく伐り払われて、今不動沢が正に伐木の最中である。下りはかなり急であった。九時五十分不動沢着。
皇海山紀行 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
くて婦人が無体にも予が寝しふすまをかゝげつゝ、と身を入るゝに絶叫して、護謨球ごむだまの如く飛上とびあがり、しつおもて転出まろびいでて畢生ひつせいの力をめ、艶魔えんまを封ずるかの如く、襖をおさへて立ちけるまでは
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)