“ゑんま”の漢字の書き方と例文
語句割合
閻魔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青黒いコメカミが激情のためらしく、ヒクヒク動きますが、閉ぢた唇はみにく貝殼かひがらのやうに、頑固に引締つて閻魔ゑんまの廳の釘拔くぎぬきを借りて來ても開けられさうもありません。
しかし天下の大盜と言はれたお狩場の四郎は此儘老朽おいくちる氣は毛頭ない。生きてゐるうちに、恩は恩、あだは讐で返し、惡事の帳尻を合せて置かなければ閻魔ゑんまの廳へ行つて申譯が相立たない。
「お蔭で、閻魔ゑんまの廳で、餘計な舌を拔かれるぢやないか」