閻魔ゑんま)” の例文
青黒いコメカミが激情のためらしく、ヒクヒク動きますが、閉ぢた唇はみにく貝殼かひがらのやうに、頑固に引締つて閻魔ゑんまの廳の釘拔くぎぬきを借りて來ても開けられさうもありません。
しかし天下の大盜と言はれたお狩場の四郎は此儘老朽おいくちる氣は毛頭ない。生きてゐるうちに、恩は恩、あだは讐で返し、惡事の帳尻を合せて置かなければ閻魔ゑんまの廳へ行つて申譯が相立たない。
「お蔭で、閻魔ゑんまの廳で、餘計な舌を拔かれるぢやないか」