“えちごや”の漢字の書き方と例文
語句割合
越後屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私のうちは向うに見えるこん暖簾のれん越後屋えちごやと書き、山形に五の字をしるしたのが私の家だよ、あの先に板塀があり、付いて曲ると細い新道のような横町よこちょうがあるから
着物も越後屋えちごやのぞみ次第云付いいつけさするから遠慮なくおしも使つかえ、あれはそなたの腰元だから先刻さっきよう丁寧ていねいに辞義なんぞせずとよい、芝屋や名所も追々に見せましょ。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さる贔屓ひいきよりという名義で、彼自身へは、越後屋えちごや見立ての、名にちなんだ雪に南天の——その南天には、正真の珊瑚さんごを用いたかと思うばかり、染いろも美しい衣裳一かさね。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)