“うねめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウネメ
語句割合
采女88.9%
釆女5.6%
妥女1.9%
1.9%
栗栖采女1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それに付けても口惜しいのは、悪魔のいよいよはびこることじゃ。お身はまだ知らぬか、玉藻はいよいよ采女うねめに召さるるというぞ」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
これは銀座通りとは少し離れていますが、今の精養軒の前は釆女うねめはらでした。俗にこれを海軍原と呼んで海軍省所属の原でしたが、ここで海軍省が初めて風船というものをげました。
銀座は昔からハイカラな所 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
妥女うねめはら小三こさんという三人姉妹の芝居があり、も一つ、鈴之助というのがあっただけで、これらは葭簀張よしずばりの小屋でございますから、まあ私どもが
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
また天皇、長谷の百枝槻ももえつきの下にましまして、豐のあかりきこしめしし時に、伊勢の國の三重のうねめ大御盞おほみさかづきを捧げて獻りき。ここにその百枝槻の葉落ちて、大御盞に浮びき。
それが、当時の側用人である栗栖采女うねめに知られ、重臣たちの協議で「狂倚の質」という札をられたうえ、廃嫡ということになった。——重臣たちにとって、光央が藩主になることは脅威だったのだ。
若き日の摂津守 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)