“いんばぬま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
印旛沼85.7%
印幡沼14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さまで遠くない印旛沼いんばぬま周辺の村々には、春秋の祭の日に鹿島歌をうたい、踊ってあるく慣習が近い頃まであったことが、小寺君の『郷土民謡舞踊辞典』に見え
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
竪縞たてじまの通し合羽かっぱの着こなし、どう見ても、印旛沼いんばぬまの渡し場にかかる佐倉宗吾といった気取り方が、知っている者から見れば、ふざけきったもので、知らない者は
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
手賀沼てがぬまが、雜木林の間に見えて來た。印幡沼いんばぬまには雲を洩れた夕日が輝いてゐた。成田驛で汽車は三四十分停車するといふのでその間に俥で不動樣に參詣して來た。此處も私には初めてゞある。
水郷めぐり (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
彼の同僚は、彼の威勢にあっせられて唯々いいたり、彼の下僚は、彼の意を迎合して倉皇そうこうたり、天下の民心は、彼が手剛てごわき仕打に聳動しょうどうせられて愕然がくぜんたり。彼は騎虎きこの勢に乗じて、印幡沼いんばぬま開鑿かいさくに着手せり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)