“いらく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
怡楽40.0%
慰樂40.0%
伊洛20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おおよその人が老年になって、往事を無邪気に顧みて、ただそれなりにしわばんだ口辺こうへんに微笑をたたえ得るならば、それでも人生の静かな怡楽いらくが感ぜられもし、またその境地で満足してもいられよう。
アナスチグマツト——さういふ寫眞用語しやしんようごがいかに歴亂れきらんとしてわたし腦裡のうりうごき、いかに胸躍むねをどるやうな空想くうそうゑがかせ、いかに儚ない慰樂いらくあたへたことか?
さてまた隅田川を説きながら語次横にれて枝路に入ること多きは、これまた黄序こうじよに言ひけん如く、伊洛いらくを談ずるものは必ず熊外ゆうがいを連ね、漆沮しつしよを語るものは遂に荊岐けいぎに及ぶ
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)