“いなゝ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こすりながら浴室ふろに至れば門前に待ち詫びたる馬の高くいなゝくにいよ/\慌て朝餉あさげの膳に向へば昨日きのふ鯉の濃汁こくしやう
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
創造的勢力は未だ其のつるを張つてを交ふに至らず、かへつて過去の勢力と、外来の勢力とが、勢を較して、陣前馬しきりにいなゝくの声を聞く、戦士の意気甚だ昂揚して
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
妓夫は怒るし、仕末に困つて、何うしようと思つて居ると、裏の馬小屋で、主人が居ないので、三日間食はずに、腹をへらして居つた、栗毛の三歳が、物音を聞き付けて、一声高くいなゝいた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)