“いなな”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……突込んで行く軍兵の声、狂奔する馬のいななき、それを押包むような陣鉦じんがね法螺貝ほらがいの音が、伊勢の山野にすさまじく響きわたった。
蒲生鶴千代 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
海浜や道傍の到る処に塵埃じんあいの山があり、馬車が何台も道につながれてあって、足の太い馬が毛の抜けたたてがみを振ってものうそうにいなないている。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
そのうちに、競馬のはじまる時刻が近づいて、国内からりすぐってうまやにつないである馬は、勇んでいななきながら引き出されました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)