“いちょうがえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
銀杏返100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此のお客さんは銀杏返いちょうがえしですものね、——ですけど、肉附きや、体の恰好など、似ていたと思えばそんな気もしますけれど……
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
襟のかかった渋いしまめしに腹合わせ帯をしめて、銀杏返いちょうがえしにって居る風情ふぜいの、昨夜と恐ろしく趣が変っているのに、私はず驚かされた。
秘密 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
薄い毛を銀杏返いちょうがえしに結って、半衿はんえりのかかった双子ふたこの上に軟かい羽織を引っかけて、体の骨張った、血のの薄い三十七、八の大女であった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)