“いいだこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飯蛸72.7%
飯鮹27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかの者のぜんには酢味噌すみそ飯蛸いいだこ海鼠なまこなどがつけられていて、大きな飯櫃めしびつの山がみるみるくずされていた。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
明治の釣師が知らなかつた飯蛸いいだこやダボハゼ釣りなどが、今では釣りの一項目となり、南アルプスの岩魚いわな、琵琶湖のヒガイ、日光の鱒が、釣徒の釣心をそそるやうになつて来た。
日本の釣技 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
魴鮄ほうぼうひれにじを刻み、飯鮹いいだこの紫は五つばかり、ちぎれた雲のようにふらふらする……こち、めばる、青、鼠、樺色かばいろのその小魚こうおの色に照映てりはえて、黄なる蕈は美しかった。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)