“あんじょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アンジョ
語句割合
晏如85.4%
味善9.8%
安助2.4%
安舒2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故なら以上論じ尽した理由によると、どうしても見ず知らずの他人の手に赤ン坊を渡して、母親が晏如あんじょとしている筈がないからである。
愛の為めに (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
うちが味善あんじょうするよってっといて、と、妙子は云って、今度の費用は、奥畑方で病臥びょうが中の分も、入院してから以後の分も、当然自分が支払うべきものだけれども
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そのはじめ人間よりも前に、安助あんじょ(天使)とて無量無数の天人てんにんを造り、いまだ尊体を顕し玉わず。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
然らばかれ安助あんじょを造らば、即時にとがに落つ可きと云う事を知らずんばあるべからず。知らずんば、三世了達さんぜりょうだつの智と云えば虚談なり。また知りながら造りたらば、慳貪けんどんの第一なり。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
下大夫かたいふと話す時には和楽の態度、上大夫じょうたいふと話す時には謹敬の態度、君います時には恭敬にして安舒あんじょたる態度であったというごとき。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)