“あわづ”の漢字の書き方と例文
語句割合
粟津100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この山代の湯ぐらいではらちあかねえさ。脚気かっけ山中やまなか、かさ粟津あわづの湯へ、七日湯治をしねえ事には半月十日寝られねえで、身体からだ掻毟かきむしって、目が引釣ひッつり上る若旦那でね。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
湖畔の村々には夕けぶりが立ち出した。からすが鳴く。粟津あわづに来た時は、並樹の松にあおもやがかゝった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
例えば粟津あわづくちの弘法の池は、村の北の端にある共同井戸でありますが、昔ここにはまだ一つの泉もなかった頃に、ある老婆が米を洗う水を遠くからんで来たところへ
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)