“あぶりにく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
炙肉66.7%
焙肉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝿帳はえちょうでふさがれたその軒窓の前には、よごれた白壁がつっ立っている。喜びといっては、ソースがいいとか炙肉あぶりにくがよく焼けてるなどと、事もなげに言われる時だけである。
飲んでから羊の炙肉あぶりにくの方を見て欲しそうに眼を放さない。張はそれを見るとたくさん切ってやった。黄いろな服の男は旨そうにった。しかし、それでもまだもの足りなさそうな顔をしている。
賭博の負債 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
猪の焙肉あぶりにくや、薄焼や、干飯ほしいやかち栗、乾した杏子あんずなど、それぞれの包みを中に入れて巻き、それを背負えるようにしっかりとくくった。
わざわざ不時の客にそなえて幾週間もしまってあった渦巻型の肉饅頭を添えた玉菜汁シチイだとか、豌豆えんどうをあしらった脳味噌だとか、キャベツを添えた腸詰だとか、去勢鶏ブリャルカ焙肉あぶりにくだとか、胡瓜きゅうり塩漬しおづけだとか