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炙肉
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あぶりにく
ふりがな文庫
“
炙肉
(
あぶりにく
)” の例文
先日博士は生来の
健啖
(
けんたん
)
に任せて羊の
炙肉
(
あぶりにく
)
をほとんど一頭分も平らげたが、その後当分、生きた羊の顔を見るのも厭になったことがある。
文字禍
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
クルティルスが
猬
(
はりねずみ
)
の
炙肉
(
あぶりにく
)
を考え出したように、グリモン・ド・ラ・レーニエールは油でいためたロースト・ビーフを考えついた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
蝿帳
(
はえちょう
)
でふさがれたその軒窓の前には、よごれた白壁がつっ立っている。喜びといっては、ソースがいいとか
炙肉
(
あぶりにく
)
がよく焼けてるなどと、事もなげに言われる時だけである。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
飲んでから羊の
炙肉
(
あぶりにく
)
の方を見て欲しそうに眼を放さない。張はそれを見るとたくさん切ってやった。黄いろな服の男は旨そうに
喫
(
く
)
った。しかし、それでもまだもの足りなさそうな顔をしている。
賭博の負債
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
炙
漢検1級
部首:⽕
8画
肉
常用漢字
小2
部首:⾁
6画
“炙”で始まる語句
炙
炙出
炙串
炙所
炙焼
炙物