“あおげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
青毛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『そうか。和殿わどのの眼も、あれと見たか。——この春、諸国の牧からのぼって来た四、五十頭のうちでも、まず、あの青毛あおげ四歳駒よんさいごまに及ぶ逸駿いつしゅんはない。こう見ていても、ほれぼれする』
侠党きょうとうの人々が、御岳みたけのすそ、北多摩きたたまのふもとから青毛あおげ月毛つきげ黒鹿毛くろかげ馬首ばしゅをならべて、ぎんのすすきのなみをうつ秋の武蔵野むさしのを西へさしてったのは、その翌々日よくよくじつのことであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)