“シンメトリー”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
均斉25.0%
均衡25.0%
対称25.0%
對稱25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土地の高低もなければ、建築のあやもなく、一つのひださえもない。全景が氷のようで規則的で醜くかった。およそ均斉シンメトリーほど人の心をしめつけるものはない。
ドビュッシーの音楽には伝統的形式や、支配的な均衡シンメトリーは一つもない。彼はあらゆる音楽上の遺産いさん取除とりのけて、全く自由に振舞ふるまわなければ承知しなかったのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
物理学では、すべての方向が均等な可能性をもっていると考えられる場合には、対称シンメトリーの考えからすべての方面に同一の数量を付与するを常とする。
備忘録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
併し別に西洋人のゐる家だとも見えない、自分のうち對稱シンメトリーに建てた家なのだから、同じやうな二た間が縁側に臨んでゐて、同じやうに硝子の嵌つた障子が兩方に開いてゐる。
女の子 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)