“とりかご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳥籠94.3%
雞籠2.9%
鶏籠2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでエミリアンは、さつそく町の方へいつて、大きな鳥籠とりかごと、それをつゝむ黒いきれと、黄楊つげの青葉をたくさん、買ひこんできました。
エミリアンの旅 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
そうして、無言のままに再びそこを出て、家に飼ってある雞籠とりかごのまわりをめぐってゆくかと思うと、籠のうちのにわとりが俄かに物におどろいたように消魂けたたましく叫んだ。
どッこいと取捉とッつらまえて厭がる者を無理無体に、シャモを鶏籠とりかごへ推込むように推込む。私は型の中で出ようと藻掻もがく。知らんかおしている。泣いて、わめいて、引掻いて出ようとする。知らんかおしている。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)