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『卜居』
ふりがな文庫
『
卜居
(
ぼっきょ
)
:
津村信夫に
(
つむらのぶおに
)
』
この家のすぐ裏がやや深い谿谷になっていて——この頃など夜の明け切らないうちから其処で雉子がけたたましく啼き立てるので、いつも私達はまだ眠いのに目を覚ましてしまう程だが、——それでも私はその谿谷が悪くなく、よく小さな焚木を拾いがてらずんずん下 …
著者
堀辰雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約10分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
悪
(
にく
)
納屋
(
なや
)
雉子
(
きじ
)
迂濶
(
うかつ
)
賑
(
にぎ
)
谿谷
(
けいこく
)
訣別
(
けつべつ
)
裡
(
うち
)
蚋
(
ぶよ
)
薪
(
まき
)
菫
(
すみれ
)
何処
(
どこ
)
焚木
(
たきぎ
)
樫
(
かし
)
樅
(
もみ
)
山雀
(
やまがら
)
団欒
(
だんらん
)
可憐
(
かれん
)
其処
(
そこ
)