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籠
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こめ
ふりがな文庫
“
籠
(
こめ
)” の例文
大原は
戻
(
もど
)
かしそうに「イイエ貴嬢のお拵えなすったのが何よりです」と言葉に力を
籠
(
こめ
)
て言えど娘はよくも聞取らずして台所へ立って行く。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
籠
(
こめ
)
し櫻山
巡
(
めぐ
)
る
麓
(
ふもと
)
に風
薫
(
かほ
)
る時は
卯月
(
うづき
)
の末の空花の
藤枝
(
ふぢえだ
)
はや過て岡部に續く
宇都
(
うつ
)
の山
蔦
(
つた
)
の細道
十團子
(
とほだんご
)
夢か
現
(
うつゝ
)
にも人にも
遇
(
あは
)
ぬ宇都の谷と彼の
能因
(
のういん
)
が昔を今に
振
(
ふり
)
も變らぬ梅若葉
鞠子
(
まりこ
)
の宿を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
力
(
ちから
)
を
籠
(
こめ
)
て、
向
(
むか
)
うへ
押
(
お
)
して
見
(
み
)
たが
效
(
かう
)
がないので、
手許
(
てもと
)
へ
引
(
ひ
)
くと、
颯
(
さつ
)
と
開
(
ひら
)
いた。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
殺さなければならないほどの強いつよい悪因縁、これを
籠
(
こめ
)
る
犯人
(
ほし
)
のこころもち、これにぶつかれば謎はもう半ば以上解けたも同じことである。この人殺しのこころを藤吉は常から五つに分けていた。
釘抜藤吉捕物覚書:08 無明の夜
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
お花は心得たりと
貞宗
(
さだむね
)
の
短刀
(
たんたう
)
を以て
切結
(
きりむす
)
ぶに女なれども喜内の妹ゆゑ
豫
(
かね
)
て手に
覺
(
おぼ
)
えも有其上兄の
敵
(
かたき
)
と思ひ一心
籠
(
こめ
)
て
切立
(
きりたて
)
れば吾助も
侮
(
あなど
)
り
難
(
がた
)
くや思ひけん爰を
專途
(
せんど
)
と戰ふ程に友次郎も忠八も手に
汗
(
あせ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
ぞ
籠
(
こめ
)
たりける此所は名に
負
(
おふ
)
周智郡
(
すちごほり
)
大日山の
續
(
つゞ
)
き秋葉山の
絶頂
(
ぜつちやう
)
なれば
大樹
(
だいじゆ
)
高木
(
かうぼく
)
生茂
(
おひしげ
)
り晝さへ
暗
(
くら
)
き
木下闇
(
このしたやみ
)
夜は猶さらに月
暗
(
くら
)
く
森々
(
しん/\
)
として
更行
(
ふけゆく
)
樣に如何にも
天魔
(
てんま
)
邪神
(
じやしん
)
の
棲巣
(
すみか
)
とも云べき
峯
(
みね
)
には
猿猴
(
ましら
)
の木傳ふ聲谷には流水
滔々
(
たう/\
)
と
而
(
して
)
木魂
(
こだま
)
に
響
(
ひゞき
)
遠寺
(
ゑんじ
)
の
鐘
(
かね
)
も
最
(
いと
)
物
凄
(
すご
)
く遙に聞ば
野路
(
のぢ
)
の
狼
(
おほかみ
)
吼
(
ほえ
)
て青嵐
颯々
(
さつ/\
)
と
梢
(
こずゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“籠”の解説
籠(かご、en: basket バスケット)とは、(竹、、柳、針金 などを)編んで作った入れ物で、短冊状ないし細い「ヒゴ」状の素材を組み合わせた容器の総称である。
(出典:Wikipedia)
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“籠”を含む語句
引籠
塗籠
燈籠
口籠
立籠
閉籠
旅籠
魚籠
籠居
籠中
尾籠
籠城
手籠
高燈籠
旅籠屋
蛇籠
妻籠
山籠
目籠
馬籠峠
...