“尾籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びろう90.3%
びく4.8%
ヲコ3.2%
おご1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尾籠びろうな話だが、垂れ流しがあり、そんな人達は衛生兵がコットごと、あるいは担架に乗せたまま、海の中に入れて身体を洗ってやる。
私はこの国の少年がみなやるように、小さな尾籠びくを腰に結んで、幾本も結びつけた毛針を上流から下流へと、たえまなく流したりしていた。鮎はよく釣れた。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
而も、単なる舞踊ではなく、単純ながら、神・霊対立の形を基礎とした尾籠ヲコなる問答或は演劇的動作であつたことは言ふことが出来る。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
現にこの狩集村は、今も阿蘇郡古城こじょう村大字手野字尾籠おご小字こあざとなって存在する。人の集合する所をたまりということは普通の例である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)