“森々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんしん84.4%
しん/\15.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三河様の邸跡は大樹が森々しんしんとして、細川邸とつづき塀越しに大川の水がすぐ目の前にあり、月見に有名な土地で、中洲は繁華になった。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
御堂おどうさっと松風よりも杉のひのきの香の清々すがすがしい森々しんしんとした樹立こだちの中に、青龍の背をさながらの石段の上に玉面の獅子頭の如く築かれて
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
立て下りけりあとには彼の十歳ばかりなる三吉小僧のみ彌々いよ/\一人殘され其上そのうへはやくれて白洲へはあかりがつき四邊あたり森々しん/\としてなにとやら物凄ものすごく成しかば三吉は聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かは可恐おそろしさに氣落きおちがして、ほとんこしたないをとこを、女房にようばういて、とほくもない、ゑんじゆ森々しん/\つた、青煉瓦あをれんぐわで、藁葺屋根わらぶきやねの、めう住居すまひともなつた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)