“短刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんとう40.0%
たんたう20.0%
どす16.0%
ドス8.0%
かいけん4.0%
みじか4.0%
みじかいの4.0%
ダガー4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでにしもえられた龍牙りゅうが短刀たんとう、もしくはながき秋水しゅうすい晃々こうこうたる剣陣けんじんを作って、すばやくふたりのげ道をかこんでしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
付させられ懷姙くわいにんし母お三婆のもとへ歸るみぎり御手づから御墨付すみつきと御短刀たんたうそへて下し置れしが御懷姙の若君わかぎみは御誕生たんじやうの夜むなしく逝去遊おかくれあそばせしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
喚いたと思うと、掴まれた腕をぱっと振放す、不意をくらって乙松の体が傾く、隙、三次は右手にぎらりと短刀どすを抜いた。
暗がりの乙松 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
長さんは短刀ドスをふところに呑んで來て、二階の五角の座敷へおきみを呼んだ。そしておきみの手首をねぢ切るやうに掴んで
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
得三は他に一口ひとふり短刀かいけんを取りいだして、腰に帯び、下枝を殺さんと心をさだめて、北の台に赴き見れば、小手高うそびらじていましめて、柱に結え附け置きたるまま、下枝は膝に額をうず
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とすっと曲者の眼の先へ短刀みじかいのを突付ける。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
立派な扮装いでたち短刀みじかいのをば側に引附けて、尤もらしい顔附をして居ります。
一個の拳銃ピストルと一挺の短刀ダガーとを以て我意の法律を貫徹して行く、野性亜米利加人そのままの気魄を遺憾なく発揮したものであった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)