“短檠”の読み方と例文
読み方割合
たんけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女のたもとの風に揺れた短檠たんけいが、家康の半顔に明滅していた。その頬に血しおが光っている。惨として、髪の毛がほつれている。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
名人は短檠たんけいを片手にすると、いまだにしんしんとおやみなく降りしきる粉雪を浴びつつ、やおらふたたび庭先に降り立ちました。
みよ、部屋には八百助がいる、例のとおり短檠たんけいを側に置いて、山吹色の小判を数えている、権頭は刀の柄に手を掛け、天床も裂けよと絶叫した。