“短衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
チョッキ42.9%
ジャケット14.3%
ちょっき14.3%
ジャケツ7.1%
コフタ7.1%
タブレット7.1%
ヴェスト7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は、刑事がするがままに、外套と上着と短衣チョッキ洋袴ズボンとの衣嚢をのこらず裏返して紙屑一つあまさず所持品という所持品を悉く没収された。
犠牲者 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
彼女は、てんで高い襟のついた剣術着フェンシング・ケミセットのような黄色い短衣ジャケットの上に、天鵞絨びろうど袖無外套クロークを羽織っていて、右手に盲目のオリオンとオリヴァレス伯
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
二人は上衣を脱いでいるが、サレーダインの黄色い短衣ちょっきと白髪頭、アーントネリの赤短衣と白ズボンはぜんまい仕掛の踊人形の色彩のように、夕日の中にきらめいていた。
「だが、白銀はいない! 黒帽赤短衣ジャケツはここを通らなかった」
へ、お生憎さまだて! どんなえれえ若者だか、ひとめお眼にかけてえもんだ! 長上衣スヰートカだけでもおめえ短衣コフタと赤革の靴より高価たかかんべえ。
ハムレットの短衣タブレットの胸に打紐の細い肋骨ろっこつがついて、ハムレットはそれを律動的にいじっているのですが、その打紐は、この場合、観念内で時計の鎖の代償をしているのではないかということです。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
またルセアニアの商人と同じコンパアトメントである。私達は短衣ヴェスト扣鈕ボタンを突つき合って、大笑いした。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)