若樣わかさま)” の例文
新字:若様
れはごく大切たいせつうたにてひとすべきではけれど、若樣わかさまをおたせまうしたく、ほかひと内證ないしよにて姉樣ねえさまばかりに御覽ごらんたまへ、はやく、内證ないしよで、姉樣ねえさまにおげなされ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
乳母 ほんに、うまいことを被言おっしゃる。事壞ことこはしのため出來できひとぢゃといの! あの、殿方とのがたえ、ロミオの若樣わかさまには何處どこへゐたらはれうかの、御存ごぞんじならをしへてくだされ。
言問こととひ曲角まがりかどで、天道てんだうか、また一組ひとくみこれまた念入ねんいりな、旦那樣だんなさま洋服やうふく高帽子たかばうしで、して若樣わかさまをおあそばし、奧樣おくさま深張ふかばり蝙蝠傘かうもりがさすまして押並おしならあとから、はれやれおひとがついてぶらなり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
見てやれ/\若樣わかさまか此のお寒いのによくまづ御出遊ばしたお松樣もお花樣もさぞかし御寒おさむいことで御座んせう先々早ふ此方へと案内あんないしけるに兩人は藤三郎をともなおく這入はひれば惣右衞門は待構まちかまへし事ゆゑ我を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ぐとおつしやれば是非ぜひなけれど、下手へた出來できなばかへりて姉樣ねえさまわらはれ、若樣わかさままけものなり、うなされ、はゆるゆると後日ごにちことになし、吾助ごすけよりもうた名人めいじんにて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ロミオ わしをしへう。したが、その若樣わかさま彌〻いよ/\はッしゃる時分じぶんには、たづねてござるいまよりはけてゐませうぞ。はて、いっ年少としわかのロミオはわしぢゃ。これよりまづいのはいまはない。
覺悟かくご次第しだい斷念あきらめもつくべし、いま此文これげて、あきらかのおこたいてたまはれ、次第しだいにて若樣わかさまにもおわかれにるべければと虚實きよじつをまぜて、子心こごヽろあはれとくやうたのみければ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
乳母 さいな、ペトルーチオーさまの若樣わかさまでござりましょ。