“若木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わかぎ68.2%
わかき22.7%
かわぎ4.5%
ワカギ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さまで大きくもあらぬけい六寸程の比較的若木わかぎであるが、魚の背骨せぼねの一方を削った様に枝は皆北方へ出て、南へは唯一本しか出て居ない。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
斯く妻が呼ぶ声に、彼は下駄を突っかけて、植木屋の庭の様に無暗むやみに樹木を植え込んだ園内を歩いて、若木わかきの梅の下に立った。成程咲いた、咲いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
やまうえとおってかぜは、なしの若木かわぎきました。やまうえぐるあめは、なしのをぬらしました。こうして、月日つきひは、たっていったけれど、なしのには、はなきませんでした。
座敷に垂す繭玉・餅花・若木ワカギ作枝ツクリエダが、古くして新しい年の始めの喜びを衝昂コミアげて来るのも、其因縁が久しいのだ。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)