“海馬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいば75.0%
せいうち12.5%
セイウチ12.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と私は云つて居ました。海馬かいばの噴水の横から道をはすくともう白に赤の細いふちを取つたリラの店前テラスの張出した日覆ひおほひが、目の前でぱたぱた風に動いて居ました。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
とりなもんか、海馬かいばか、オットセイだろう。」
幽霊船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
多々良たたら川に海馬かいばが出るそうだ。」
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
白い波の中を海馬かいばが泳いでる様に。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
安産のまじないに要るとか言って、子安貝こやすがい海馬かいば松茸まつたけの石づき、何の事やら、わけのわからぬものを四方八方に使いを走らせて取寄せ、つくづく金持の大袈裟おおげさな騒ぎ方にあいそがつきました。旦那様は、こんな時には家にいぬものだと言われて、これさいわい、すたこらここへ逃げて来ました。まるでこれでは、借金取りに追われて逃げて来たような形です。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
たとえば流氷のようなものでも舷側げんそくで押しくずされるぐあいや、海馬せいうちが穴から顔をだす様子などから、その氷塊の堅さや重さや厚さなどが、ほとんど感覚的に直観される。
映画雑感(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
百分の一近辺のものは猩々しょうじょう、鹿、猫など、それから下って百分の一より千分の一の間にあるのが麒麟きりん、象、羚羊かもしか、獅子、袋鼠、鷲、白鳥、きじ、鼠、蛙、鯉など、なお一層下って千分の一より一万分の一の間には海馬セイウチ、鯨、わに海鰻あなご章魚たこなどがひかえている。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)