“海老”の読み方と例文
読み方割合
えび100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千葉亀雄さんが親類だと云うのだから、あのひとに話してみようかと思ったりする。私は動けないので、羽織を足へかけて海老えびのように曲って眠る。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
あるいはととの代りに「海老えび食うて」という者もあるようだが、いずれにしたところで父母の命日に、そんな物を食べる人は昔は一人もいなかった。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
信一郎が、ようやく気が付いた時、彼は狭い車内で、海老えびのように折り曲げられて、一方へ叩き付けられている自分を見出みいだした。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
腰は海老えびの様に二重に曲つて、地にも届きさうな長い白髯をしごきながら、よぼ/\と梅の樹間を彷徨さまようて居るのが、時々私達の眼に入つた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
焼肴やきざかなに青いものをあしらって、わんふたをとれば早蕨さわらびの中に、紅白に染め抜かれた、海老えびを沈ませてある。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「うなぎと、それから海老えびのおにがら焼と茶碗蒸し、四つずつ、此所で出来なければ、外へ電話を掛けてとって下さい。それから、お酒。」
老ハイデルベルヒ (新字新仮名) / 太宰治(著)
それにつれてあとの二人は、手に持った道具を振り廻しながら、まるで蟋蟀こおろぎ海老えびのように、調子を揃えてはねまわって行った。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
「子供がはじめて乗合馬車に乗せてもらって、川へ連れて行ってもらう。それから川で海老えびるのだが、びんのなかから海老が跳ねて子供は泣きだす」
苦しく美しき夏 (新字新仮名) / 原民喜(著)