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さかもと
ふりがな文庫
“
坂本
(
さかもと
)” の例文
気のどくなのは、
手近
(
てぢか
)
の小さな広場をたよって、
坂本
(
さかもと
)
、浅草、
両国
(
りょうごく
)
なぞのような千坪二千坪ばかりの小公園なぞへにげこんだ人たちです。
大震火災記
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
ここは
近江
(
おうみ
)
の国、
比叡山
(
ひえいざん
)
のふもと、
坂本
(
さかもと
)
で、
日吉
(
ひよし
)
の森からそびえ立った
五重塔
(
ごじゅうのとう
)
のてッぺん——そこにみんなの
瞳
(
ひとみ
)
があつまっているのだった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
坂本
(
さかもと
)
、
寒川
(
さむかわ
)
諸氏と先生と自分とで
神田連雀町
(
かんだれんじゃくちょう
)
の
鶏肉屋
(
とりにくや
)
へ昼飯を食いに行った時、
須田町
(
すだちょう
)
へんを歩きながら寒川氏が話した
夏目漱石先生の追憶
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ある日
坂本
(
さかもと
)
に昼火事があって、藤木さんは
義妹
(
いもうと
)
の一人子を肩にして見物していたが、火勢が盛んなので義妹にも見せたくなって呼びにかえった。
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
車をやり通させずに所々でとめて病人に湯を飲ませたりした。
比叡
(
ひえ
)
の
坂本
(
さかもと
)
の小野という所にこの尼君たちの家はあった。そこへの
道程
(
みちのり
)
は長かった。
源氏物語:55 手習
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
▼ もっと見る
……
今日
(
けふ
)
は
歸
(
かへ
)
りがけに
西片町
(
にしかたまち
)
の
親類
(
しんるゐ
)
へ
一寸
(
ちよつと
)
寄
(
よ
)
らう。
坂本
(
さかもと
)
から
電車
(
でんしや
)
にしようと、
一度
(
いちど
)
、お
行
(
ぎやう
)
の
松
(
まつ
)
の
方
(
はう
)
へ
歩行
(
ある
)
きかけたが。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
普通の中仙道は松井田から
坂本
(
さかもと
)
、
軽井沢
(
かるいざわ
)
、
沓掛
(
くつかけ
)
の
宿々
(
しゅくじゅく
)
を経て
追分
(
おいわけ
)
にかかるのが順路ですが、そのあいだには
横川
(
よこかわ
)
の番所があり、
碓氷
(
うすい
)
の関所があるので
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
同母弟
(
いろせ
)
大
長谷
(
はつせ
)
の王子
三
のために、
坂本
(
さかもと
)
の
臣
(
おみ
)
等が
祖
(
おや
)
根
(
ね
)
の臣を、
大日下
(
おほくさか
)
の王
四
のもとに遣して、詔らしめたまひしくは
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
檀家
(
だんか
)
の
中
(
なか
)
にも
世話好
(
せわず
)
きの
名
(
な
)
ある
坂本
(
さかもと
)
の
油屋
(
あぶらや
)
が
隱居
(
ゐんきよ
)
さま
仲人
(
なかうど
)
といふも
異
(
い
)
な
物
(
もの
)
なれど
進
(
すす
)
めたてゝ
表向
(
おもてむ
)
きのものにしける、
信如
(
しんによ
)
も
此人
(
このひと
)
の
腹
(
はら
)
より
生
(
うま
)
れて
男女
(
なんによ
)
二人
(
ふたり
)
の
同胞
(
きやうだい
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
坂本
(
さかもと
)
公園前に停車すると、それなり
如何
(
いか
)
ほど待っていても更に出発する様子はない。
後
(
あと
)
にも先にも電車が止っている。運転手も車掌もいつの間にやら
何処
(
どこ
)
へか行ってしまった。
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
見おろす目の下に、旧道
添
(
ぞ
)
いの
坂本
(
さかもと
)
の
宿
(
しゅく
)
が、きらきらと緑の美しい六月の光を吸って、音無しの村のように静まっている。時の観念から遊離した
仙郷
(
せんきょう
)
とでも
云
(
い
)
いたい眺めだった。
浴槽
(新字新仮名)
/
大坪砂男
(著)
今日は
沓掛
(
くつがけ
)
まで行って峠え越して、帰りに友達に逢って、
坂本
(
さかもと
)
の
宿
(
しゅく
)
はずれで
一盃
(
いっぺい
)
やって、よっぱれえになって
帰
(
けえ
)
って来たが、
馬
(
むま
)
の
下湯
(
そゝゆ
)
を
浴
(
つか
)
わねえで
転輾
(
ぶっくりけ
)
えって寝ちまった、
眠
(
ねむ
)
たくってなんねえ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
江口
(
えぐち
)
・
川尻
(
かわじり
)
の船の家に老い、さては
野上
(
のがみ
)
・
坂本
(
さかもと
)
の
路次
(
ろじ
)
に
簦
(
おおがさ
)
を立てて、朗かなる歌の声を東西の旅人に送っていた者は、最初からそういう生活様式を持って、日本へ入って来た人々の
末
(
すえ
)
でもあるように
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
たどり
過
(
すぎ
)
人の心に
尖
(
とげ
)
ぞ有る
殼枳寺
(
からたちでら
)
や
切道
(
きりどほ
)
し切るゝ身とは知らずとも
頓
(
やが
)
て命は仲町と三次は
四邊
(
あたり
)
見廻すに
忍
(
しの
)
ばずと云ふ名は有りと
池
(
いけ
)
の
端
(
はた
)
こそ
窟竟
(
くつきやう
)
の所と思へどまだ夜も
淺
(
あさ
)
ければ人の
往來
(
ゆきき
)
も
絶
(
たえ
)
ざる故山下通り打過て
漸々
(
やう/\
)
思ひ金杉と心の
坂本
(
さかもと
)
通
(
どほ
)
り
越
(
こし
)
大恩寺
(
だいおんじ
)
前
(
まへ
)
へ曲り込ば此處は名に
負
(
おふ
)
中田圃
(
なかたんぼ
)
右も左りも
畔道
(
あぜみち
)
にて
人跡
(
じんせき
)
さへも
途絶
(
とだえ
)
たる向ふは
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
黄泉比良坂
(
よもつひらさか
)
の
坂本
(
さかもと
)
まで來た時に、その坂本にあつた桃の
實
(
み
)
を三つとつてお撃ちになつたから皆逃げて行きました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
うす
氣味
(
きみ
)
わるやにたにたの
笑
(
わら
)
ひ
顏
(
がほ
)
、
坂本
(
さかもと
)
へ
出
(
いで
)
ては
用心
(
ようじん
)
し
給
(
たま
)
へ
千住
(
せんじゆ
)
がへりの
青物車
(
あをものぐるま
)
にお
足元
(
あしもと
)
あぶなし、三
島樣
(
しまさま
)
の
角
(
かど
)
までは
氣違
(
きちが
)
ひ
街道
(
かいだう
)
、
御顏
(
おんかほ
)
のしまり
何
(
いづ
)
れも
緩
(
ゆ
)
るみて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
坂本
(
さかもと
)
の町に
弓術
(
きゅうじゅつ
)
の道場をひらいて、都にまで名のきこえている
代々木流
(
よよぎりゅう
)
の
遠矢
(
とおや
)
の
達人
(
たつじん
)
、
山県蔦之助
(
やまがたつたのすけ
)
という者であるが、町の人は名をよばずに、
今為朝
(
いまためとも
)
とあだなしていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
非常に美しい人でもある人を拾うことのできましたのは、観音が自分へ下すったのだと言って喜びまして、気も狂わんばかりに私へこの人の命を救えと頼むものですから、私も
坂本
(
さかもと
)
へ下ってまいり
源氏物語:56 夢の浮橋
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
坂
常用漢字
小3
部首:⼟
7画
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
“坂本”で始まる語句
坂本町
坂本村
坂本浩雪
坂本竜馬
坂本新太郎
坂本繁次郎