“転輾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんてん87.5%
てん/\6.3%
ぶっくりけ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悲劇はそこから生じて男は放蕩者はうたうものとなり、家は乱脈となり、紛争は転輾てんてん増大して、終に可なりの旧家が村にも落着いて居られぬやうになつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かへりみる台所のかたには、兼吉の老母が転輾てん/\反側はんそくの気はひ聞ゆ、彼女かれも此の雪の夜の物思ひに、既に枕にきたるも、容易たやすくは夢の得も結ばれぬなるべし
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
今日は沓掛くつがけまで行って峠え越して、帰りに友達に逢って、坂本さかもと宿しゅくはずれで一盃いっぺいやって、よっぱれえになってけえって来たが、むま下湯そゝゆつかわねえで転輾ぶっくりけえって寝ちまった、ねむたくってなんねえ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)