“川尻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわじり88.9%
かはじり11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よど川尻かわじりで舟に乗った生絹は、右に生駒いこまの山、男山おとこやまを見、左に天王山てんのうざんをのぞんだ。男山のふもと、橋本のあたりで舟は桂川かつらがわに入って行った。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
加賀本国の敵の救援を断つため、神保氏張に全軍の約四分ノ一にあたる兵をいて、末森城の南——大海川を境とする茄子山なすざん川尻かわじりの辺におもむかせた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
取行ひ四日には兵庫のみなとなり共大阪の川尻かはじりなり共思し召にまか着船ちやくせんすべしと云ふ吉兵衞熟々つら/\考ふるに今大阪へあがりても兵庫へつきても船頭せんどうが熊本へ歸り斯樣々々かやう/\はなさば加納屋利兵衞方より追手おつて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)