“男山”の読み方と例文
読み方割合
おとこやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よど川尻かわじりで舟に乗った生絹は、右に生駒いこまの山、男山おとこやまを見、左に天王山てんのうざんをのぞんだ。男山のふもと、橋本のあたりで舟は桂川かつらがわに入って行った。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
そうなると、男山おとこやま、金峯山、女山おんなやま、甲武信が岳などの山々が残りなくあらわれて、遠くその間を流れるのが千曲川の源なのです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そして直義ただよし男山おとこやまに陣し、師直は河内へ入って東条を突き、また師泰は和泉へ攻め入る戦法とか。——これはゆゆしい。和泉のお味方はほとんど手薄だ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)