がふ)” の例文
近頃ちかごろ唐鍬たうぐは使つけほねおれつからつて仕事しごとしまつちや一がふぐれえけてつちやあんだつちけが、それ今日けふはやくからてたんだつちきや
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この標語は、多くの独立した州が、寄つてたかつて一政府を組織そしよくしてゐる合衆国の立場を語る「衆がふして一となる」といふ意味の言葉である。
わたしはいまでもこのことだけは、感心かんしんだとおもつてゐるのです。わたしと二十がふむすんだものは、天下てんかにあのをとこ一人ひとりだけですから。(快活くわいくわつなる微笑びせう
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
がふほどをりやうとした但馬守たじまのかみは、めづらしく二三銚子てうしへたが、一かうふといふことをらなかつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
わたしうちて、さけを一ぱいせといふゆゑ、一がふけてしますると、湯呑ゆのみで半分もまないうちに、しぶつらをして、これまでにんなしぶさけんだ事がないといひましたから
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
お前は何かてえと、おみきお酒ツてお謂ひだけれども、私が幾らむもんじやない。二がふけア大概たいげまゐツて了ふんだかや、月に積ツたツて幾らがものでもありやしないよ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
つぎやすむ故亭主八五郎は茶などはこばせて挨拶あいさつなしけるに若き夫婦は御世話ながらお酒を]一がふ御膳ごぜんを二人前出し下されと云ければ亭主は承知なし御肴おさかなは何んぞ見つくろひましよと云つゝ煮染にしめに飯と酒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
當藥たうやくせんして氣日まいんち片口かたくちで五へえづゝもんだな、五がふぐれえへえつけべが、呼吸えきつかずだ、なあに呼吸えきついちやにがくつてやうねえだよ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その太刀打たちうちがどうなつたかは、まをげるまでもありますまい。わたしの太刀たちは二十三がふに、相手あひてむねつらぬきました。二十三がふに、——どうかそれをわすれずにください。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
囃子方はやしかたの六がふ新三郎は西洋料理屋に入つて、ライスカレーの註文をするのに
勘定かんぢやうすんのにもあわくつてぜにつことしたりなんかしてあとからけてつたんだ、五がふんだつぺつちけな、可怖おつかねつきしつちやつてな、そんだがおつぎはかねえぞなか/\
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)