“附合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つきあ31.7%
つきあい29.3%
つきあひ17.1%
つけあい7.3%
つけあわ2.4%
つきあつ2.4%
つきええ2.4%
つけあひ2.4%
つけあわせ2.4%
づきあい2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生は変人だから、もとめてだれとも交際しない。然し此方こつちで相当の機会をつくつて、接触させれば、変人なりに附合つきあつて行く。……
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この時奥さんは、どうも秀麿の話は気乗がしていない、附合つきあいに物を言っているようだと云う第一印象を受けたのであった。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あかりのついた、お附合つきあひとなりまどから、いはさんの安否あんぴかうとしでもしたのであらう。格子かうしをあけたをんながあつたが、なんにも女房にようばうにはきこえない。……
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
子規はその著述の中において、附合つけあいすなわち芭蕉翁の唱導した俳諧の連歌は、文学でないと明言しているのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そういう御馳走にはボイルドフィッシを拵えるにも白葡萄酒しろぶどうしゅばかりで蒸してフレッシバターを塗って色々の附合つけあわせをしますからお魚一人前が一円以上かかります。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
るをばまちかねて結城ゆふきさん今夜こんやわたしすこ面白おもしろくないことがあつてかはつてまするほどに其氣そのき附合つきあつくだされ、御酒ごしゆおもつてみまするからめてくださるな
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
はばかんながら大橋からこっちの床屋はな、山の手の新店だっても田舎の渡職人わたりじょくにん附合つきええはしねえんだ、おともだち、お気の毒だが附合はこっちでおことわりだ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
長男も不思議に井月にだけは、酒を飲ませたり字を書かせたり、機嫌の好い顔を見せてゐた。「山はまだ花の香もあり時鳥ほととぎす、井月。ところどころに滝のほのめく、文室」——そんな附合つけあひも残つてゐる。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
附合つけあわせ物には馬鈴薯を湯煮ゆで裏漉うらごしに掛けいも一斤にバター大匙半分、牛乳大匙二杯、塩小匙一杯の割合にて混ぜ火に掛け能く掻廻かきまわして煮たる物を用ゆ。この附合物をマッシポテトという。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
お雪の生家では、出来ない相談として、モルガンに養子に来てくれといったが、モルガン一族は親類附合づきあいすらしないというのだ。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)