“取合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりあ47.8%
とりあわ13.0%
とりあわせ8.7%
とりあひ8.7%
とりあは8.7%
とりあう4.3%
とりあはせ4.3%
とりお4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くもならば、くもに、うつくしくもすごくもさびしうも彩色さいしきされていてある…取合とりあふてむつふて、ものつて、二人ふたりられるではない。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ソレを屋敷を買うなんてソンな馬鹿らしい事は一切めだ、マアそんな事をなさるなといっ取合とりあわぬから、私は不承知だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その豆を与えるところに、「なつけん」という親しい心持がある。鳩に豆は極めて陳腐な取合とりあわせのようであるが、この句は決してそうではない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
こらへ猶種々頼み入候へども一向取合とりあひも致さず候まゝ是非なく立歸りし所如何なる仔細しさいか姑事首をくゝり居候ゆゑ打驚き種々介抱かいはういたし呼生よびいかししかども其甲斐なく候故途方に暮居し處此物音を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
幼君えうくんたゞちに御披見ごひけんありて、「こは一段いちだん思附おもひつき面白おもしろ取合とりあはせなり。如何いかなんぢこゝろにもこれにてしとおもへるか」と御尋おたづねに、はツと平伏へいふくして
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
聞て其儀そのぎ勿々なか/\あひならず假令御仕置者なりとも首又は死骸などゆゑく渡してやる事は成ぬなり夫共御奉行所よりの御差※ならばしらぬことどうして/\出來ぬことなり早く歸られよと取合とりあう氣色けしきもあらざれば城富は力もぬけつゑすがりて茫然ばうぜんと涙にむせび居たりける是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
コバルトと赤と薄黄うすきの三しよくで濃厚な中に沈静なおもむきを出した「菊と薔薇ばら」が最も気に入つた。其間そのまに属した小さな控室に一鵬斎ほうさいの美人絵が薄あかりてらされて二枚かゝつて居るのも好い取合とりあはせである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
二の烏 (手を取合とりおうて)おゝ、見える、見える。それ侍女こしもとの気で迎へてれ。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)