“御尋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おたづ25.0%
おたづね25.0%
おたずね16.7%
おんたづ8.3%
おんたづね8.3%
おき8.3%
おたず8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心當こゝろあてに助十樣と御尋おたづね申せしと始終はじめをはりを物語りけるに兩人は思はず涙を流し偖々さて/\いまだ年も行ぬ身を以て百餘里のみちくだ親公おやごほね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
幼君えうくんたゞちに御披見ごひけんありて、「こは一段いちだん思附おもひつき面白おもしろ取合とりあはせなり。如何いかなんぢこゝろにもこれにてしとおもへるか」と御尋おたづねに、はツと平伏へいふくして
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
直様すぐさま参り申候処、御役人御出おいで有之其許方そのもとかた慶蔵けいぞうと申候寺男てらおとこ召使ひ候事有之候哉との御尋おたずねなり。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
もつて功徳くどくちやうと成べきと智化ちけの上人へ桂昌院樣けいしやうゐんさま一位樣御尋おんたづね遊ばされしに僧侶そうりよこたへて申上げるはおよそ君たる人の御功徳くどくにははしなき所へ橋をかけ旅人りよじんのわづらひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おもひそかはゝ委敷事くはしきことを語りければはゝおどろき今度の御呼出およびだしは吉三郎と對決たいけつさせんとの事なるべければ種々いろ/\御尋おんたづねあるならんが其時そのとき委細ゐさい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さうではないと仰有おつしやつても、私にはよくわかつて居ります。何時ぞや御一しよに帝劇を見物した晩、御姉様は私に俊さんは好きかと御尋おききになりました。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そこでお前の住んでいる元園町もとぞのちょうの春はどうだという御尋おたずねでしたが、私共の方は昨今かえってあなたたちの方よりも寂しい位で、御正月だからといって別に取立てて申上げるほどのこともないようです。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)