“思附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもいつき57.1%
おもひつき14.3%
おもいつ14.3%
おもひつ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「先ず何よりもおよろこびを言わんではなるまい。さて講釈の事だが、これはまた至極のお思附おもいつきだ。委細承知しました」と抽斎はこころよく諾した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
幼君えうくんたゞちに御披見ごひけんありて、「こは一段いちだん思附おもひつき面白おもしろ取合とりあはせなり。如何いかなんぢこゝろにもこれにてしとおもへるか」と御尋おたづねに、はツと平伏へいふくして
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そんならと云って、小切れで肘衝ひじつきでも縫って上げたら、岡田さんにはおぼこ娘の恋のようで可笑おかしいと思われよう。どうも思附おもいつきが無い。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
「さればにてさふらふ別段べつだんこれまをしてきみすゝたてまつるほどのものもさふらはねど不圖ふと思附おもひつきたるは飼鳥かひどりさふらふあれあそばして御覽候ごらんさふらへ」といふ。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)