“取組合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とっくみあ50.0%
とっくみあい20.0%
とつくみあ10.0%
とつくみあひ10.0%
とりくみあ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実は、取組合とっくみあいたいくらいなものだった。「ちと、お慰みにごらん遊ばせ。」……おまけに、ぽッとあかくなった、怪しからん。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なぜといって、火夫のスミスはその仕事を恐ろしく不手際にやったため、スレーターは取組合とっくみあいの最中に、機関車から墜落したのだから。
二人は取組合とつくみあつた。八は酒で体を悪くしてからは、余り力が出ない。又別当太吉も、色の白い、鼻と顴骨くわんこつあごとが顔に四箇の突角を形づくつてゐる男で、これも余り強くはない。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
戸外おもてちかいから、二階にかいのこつた手代てだいみゝにもよくきこえる。ひとふた下室したで、言葉ことばかはした、とおもふと、怒鳴どなる、わめく、はては、どた/\の取組合とつくみあひ何處どこへなだれかゝつたやら、がらん、がらゝんとひゞき
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二人は犬ころのやうに取組合とりくみあつたまゝ、廊下を転げまはつたが、気の早い三井氏は、二つ三つ久世氏の頭をなぐつて、その儘やみの中に消えてしまつた。