『五月より(ごがつより)』
卯の花くだし新に霽れて、池の面の小濁り、尚ほ遲櫻の影を宿し、椿の紅を流す。日闌けて眠き合歡の花の、其の面影も澄み行けば、庭の石燈籠に苔やゝ青うして、野茨に白き宵の月、カタ/\と音信るゝ鼻唄の蛙もをかし。鄙はさて都はもとより、衣輕く戀は重く、 …
作品に特徴的な語句
灯(ひとも) 獺(をそ) 灯(ともし) 小(ちひさ) 家(が) 音信(おとづ) 上(あ) 鴛鴦(ゑんあう) 暖(あたゝ) 稚子(をさなご) 紅(くれなゐ) 細流(せゝらぎ) 男(を) 濃(こまやか) 薄(すゝき) 薄紅(うすくれなゐ) 薫(かを) 蛙(かへる) 蟷螂(たうらう) 思(おもひ) 酒(ざけ) 魍魎(まうりやう) 小(ちひ) 孰(いづれ) 女(をんな) 面(おも) 響(ひゞき) 額(がく) 一枚(ひとつ) 眩(まばゆ) 眠(ねむり) 爽(さわやか) 熱砂(ねつさ) 群(むらが) 翡翠(ひすゐ) 滴(したゝ) 明(あきら) 支(つ) 描(ゑが) 覺(さ) 排(ひら) 誰(た) 尾(を) 實(げ) 太陽(たいやう) 雨乞(あまごひ) 雹(へう) 露呈(あらは) 頓(やが) 二時(やつ) 出(い) 召(よ) 鼓(つゞみ) 食(く) 其(それ) 來(こ) 包(つゝ) 今日(けふ) 龍(りう) 芭蕉(ばせを) 崩(くづ) 巖(いはほ) 縫目(ぬひめ) 川端(かはばた) 遮(さへぎ) 遠近(をちこち) 五月(ごぐわつ) 通(かよ) 幽(かすか) 庭(には) 照(てら) 煤(すゝ) 鳳凰(ほうわう) 彽徊(ていくわい) 輝(かゞや) 輕(かろ) 炎(ほのほ) 炊(かし) 越山(ゑつざん) 凄(すさま) 怨(うらみ) 朝夕(あさゆふ) 斧(をの) 時鳥(ほとゝぎす) 涼(すゞ) 消(け) 昨日(きのふ) 春衣(はるぎ) 行方(ゆくへ) 蟹(がに) 行水(ぎやうずゐ) 六月(ろくぐわつ) 暗夜(やみ) 暗闇(やみ) 方寸(はうすん) 暮(くら) 鶯(うぐひす) 曠野(あらの) 鮟鱇(あんかう) 打(う)