異国食餌抄いこくしょくじしょう
夕食前の小半時、巴里のキャフェのテラスは特別に混雑する。一日の仕事が一段落ついて、今少しすれば食欲三昧の時が来る。それまでに心身の緊張をほぐし、徐ろに食欲に呼びかける時間なのだ。どのテーブルにもアペリチーフの杯を前にした男女が仲間とお喋りす …
作品に特徴的な語句
はた あわ 寺院じいん ことな 一隅かたすみ あま 四方しほう かわ 夜更よふか 常客じょうきゃく あるい 最中さなか 樹林じゅりん 筋向すじむか かご むらが おこ 踏付ふんづ まさ 出来でき 別居べっきょ きざ 動揺どうよう 執着しゅうちゃく さち 往来おうらい つつ とびら まが 此上このうえ 真紅しんく から きこ 見当みあた ばか やわら 饒舌じょうぜつ 首府しゅふ 一体いったい 一向いっこう 一寸ちょっと 一斉いっせい 丁度ちょうど 三昧ざんまい 不審ふしん いささ 何処どこ 余程よほど 倫敦ロンドン わか しゃべ 場末ばすえ 塩茹しおゆで おびただ 大抵たいてい いず むし 小銭こぜに 尖塔せんとう つく めぐ 差当さしあた 巴里パリ まわ おもむ おそ ほしいまま 所謂いわゆる はい 揚物あげもの おい 日蔭ひかげ うま 普遍ふへん さかずき こと から ごと 気味きみ 沢山たくさん どろ 洒落しゃれ 洪水こうずい 渦巻うずま 湿気しっけ 烏貝からすがい 無上むじょう しか 煙草たばこ