“差当”のいろいろな読み方と例文
旧字:差當
読み方割合
さしあた94.3%
さしあたり5.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしその頃には差当さしあたり生活には困らない理由があったので、玉突たまつきつりなどに退屈な日を送るかたわら、小説をもかいて見た事があったが
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
約束の会は明日あしただし、すきなものは晩に食べさせる、と従姉いとこが言った。差当さしあたり何の用もない。何年にも幾日いくかにも、こんな暢気のんきな事は覚えぬ。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いづれ私からも阿父さんに話をしますけれど、差当さしあたり阿母さんから好くこの訳をさう言つて、本当に頼んで下さいな。私二三日の内に行きますから
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
わたくしが差当さしあたりのお務を考えながら、謹んで