『パルチザン・ウォルコフ』

牛乳色の靄が山の麓へ流れ集りだした。 小屋から出た鵝が、があがあ鳴きながら、河ふちへ這って行く。牛の群は吼えずに、荒々しく丘の道を下った。汚れたプラトオクに頭をくるんだ女が鞭を振り上げてあとからそれを追って行く。ユフカ村は、今、ようよう晨の …

著者	黒島伝治
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約31分（500文字/分）
朗読目安時間	約52分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

温（おとな） 父（と） 可憐（かわい） 帯革（たいかく） 榛（はんのき） 砲（つつ） 嗄（しゃが） 捕（つか） 燻（くすぶ） 眠（ねむり） 笑（えみ） 露台（バルコン） 顔形（かお） 呻（うな） 据（すわ） 暫（しば） 板蓋（いたぶた） 殆（ほと） 疎（まば） 癒（い） 睨（ね） 礫（こいし） 肯（うなず） 見開（みひらか） 走（は） 距（へだた） 身（からだ） 鵝（がちょう） 乍（なが） 乾草（ほしくさ） 仰山（ぎょうさん） 低声（こごえ） 先（ま） 初心（うぶ） 厩（うまや） 吃驚（びっくり） 吼（ほ） 呟（つぶや） 呻（うめ） 唸（うな） 嘶（いなな） 噤（つぐ） 囁（ささや） 団栗（どんぐり） 垢（あか） 壊（こわ） 寧（むし） 引鉄（ひきがね） 弾丸（たま） 悉（ことごと） 慄（ふる） 慌（あわ） 扉（ドア） 手綱（たづな） 掛金（かけがね） 掠（かす） 掠奪（りゃくだつ） 掴（つか） 撃方（うちかた） 敏捷（びんしょう） 斧（おの） 晨（あした） 樅（もみ） 檐（のき） 歪（ゆが） 死骸（しがい） 殲滅（せんめつ） 水際（みずぎわ） 淀（よど） 燕麦（えんばく） 狙撃（そげき） 畦（あぜ） 異（ちが） 痩（や） 白樺（しらかば） 皺（しわ） 硝子（ガラス） 糊（のり） 繃帯（ほうたい） 纏（まと） 肋骨（ろっこつ） 肥（ふと） 脇（わき） 臭（にお） 若（も） 葱（ねぎ） 蔽（おお） 蠢（うごめ） 襦袢（じゅばん） 親爺（おやじ） 躊躇（ちゅうちょ） 軍袴（ズボン） 轟音（ごうおん） 辷（すべ） 這入（はい） 遮（さえぎ） 錆（さび） 鍬（くわ） 鏖（みなごろし） 鐘楼（しょうろう）