“鐘楼”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐘樓
読み方割合
しょうろう65.3%
しゅろう16.3%
しゆろう8.2%
しようろう6.1%
しやうろう2.0%
つりがねどう2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ迷信と言うなら言え。夫婦仲睦なかむつまじく、一生埋木うもれぎとなるまでも、鐘楼しょうろうを守るにおいては、自分も心をきずつけず、何等世間に害がない。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところがその寺へ盗人がやって来たので、その急を村人に知らすために鐘楼しゅろうの鐘をゴーンゴーンとき鳴らすというのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「この鐘楼しゆろうの石段は屹度きつと一つだけ土にでも埋もれてゐるんぢや無からうか。今一つづつ踏んで居るのに、うしても段拍子だんびやうしに合はない。」
鐘楼しようろう——それは今でもある、その鐘楼の隣の不動堂、蝋燭らふそくの灯、読経どきやうの声、消えたことのない不断の火、その賑かな光景の向うには、更に一層賑かな明るい灯、料理店、湯屋
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
われ鐘楼しやうろうによぢのぼり
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鐘楼つりがねどうあがってみても差支えはありませんか。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)