鐘楼しゆろう)” の例文
旧字:鐘樓
「この鐘楼しゆろうの石段は屹度きつと一つだけ土にでも埋もれてゐるんぢや無からうか。今一つづつ踏んで居るのに、うしても段拍子だんびやうしに合はない。」
友人いうじん北洋ほくやう主人(蒲原郡見附の旧家、文をこのみ書をよくす)くだんの寺をたるはなしに、本堂間口まぐち十間、右に庫裏くり、左に八けんに五間の禅堂ぜんだうあり、本堂にいたるさかの左りに鐘楼しゆろうあり、禅堂のうしろに蓮池れんちあり。
北海のます積みきたる白き帆を鐘楼しゆろうのぼり見てある少女をとめ
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
友人いうじん北洋ほくやう主人(蒲原郡見附の旧家、文をこのみ書をよくす)くだんの寺をたるはなしに、本堂間口まぐち十間、右に庫裏くり、左に八けんに五間の禅堂ぜんだうあり、本堂にいたるさかの左りに鐘楼しゆろうあり、禅堂のうしろに蓮池れんちあり。