“読経”のいろいろな読み方と例文
旧字:讀經
読み方割合
どきょう89.2%
どきやう6.0%
どくきやう3.6%
どきよう1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
読経どきょうの声が、ずつと高くなると娘達の姿はかき消えて、今度は店の番頭小僧、はした達のまぼろしがぞろ/\眼の前をとほり始めた。
老主の一時期 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
しかし中にはかれの不断の読経どきやうやら、寺に来てからの行状やらから押して、普通の僧侶——其処等にざらにあるかゝあを持ち、被布ひふを着
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
薄暗い穹窿きゆうりゆうもとに蝋燭の火と薫香の煙と白と黄金きんの僧衣の光とが神秘な色を呈して入交いりまじり、静かな読経どくきやうの声が洞窟の奥にこだまする微風そよかぜの様に吹いて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
病室で読経どきようの始められる日になってから中宮は東の対へお移りになった。
源氏物語:41 御法 (新字新仮名) / 紫式部(著)