“鼠入”の読み方と例文
読み方割合
ねずみい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで台所のすみに置いてある「鼠入ねずみいらず」の戸を音のしないようにそっとあけて見た。が、そこにもやはり何もなかった。いつもあるはずの砂糖壺さとうつぼすらも。
手廻りの道具もえた。新吉がどこからか格安に買って来た手箪笥や鼠入ねずみいらずがツヤツヤ光って、着物もまず一と通りそろった。保険もつければ、別に毎月の貯金もして来た。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
すると台所の板の間に鼠入ねずみいらずがあるのに気がついて
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)