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ねずみい
ふりがな文庫
“ねずみい”の漢字の書き方と例文
語句
割合
鼠入
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼠入
(逆引き)
そこで台所の
隅
(
すみ
)
に置いてある「
鼠入
(
ねずみい
)
らず」の戸を音のしないようにそっとあけて見た。が、そこにもやはり何もなかった。いつもあるはずの
砂糖壺
(
さとうつぼ
)
すらも。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
手廻りの道具も
増
(
ふ
)
えた。新吉がどこからか格安に買って来た手箪笥や
鼠入
(
ねずみい
)
らずがツヤツヤ光って、着物もまず一と通り
揃
(
そろ
)
った。保険もつければ、別に毎月の貯金もして来た。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
すると台所の板の間に
鼠入
(
ねずみい
)
らずがあるのに気がついて
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
家には
鼠入
(
ねずみい
)
らずだの、
長火鉢
(
ながひばち
)
だの、
箪笥
(
たんす
)
などが一通りそろえられていた。だから、たしかに今は、私の知っていた頃の父よりは遥かに楽な生活をしているのに相違なかった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
で、
鼠入
(
ねずみい
)
らずももうなくなった。
長火鉢
(
ながひばち
)
も売られてしまった。金に替えられるものは片っ端から売りとばされた。そしてとうとう、私の番になって来た。つまり、私を
女郎屋
(
じょろうや
)
の娘としてだ。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
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