鼓手こしゅ)” の例文
鼓手こしゅ邏卒らそつ馬簾ばれん軍監ぐんかん、乗り換え馬——小荷駄、物見、大荷駄おおにだなど、無慮七千五百騎ばかり、見る者をして頼もしさを抱かせた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そういって、堂々と、鼓手こしゅをして、鼓を鳴らさせ、あたかも、もう占領軍の入城のように、豊田へ迫った。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
周瑜は、一睡してさめると、直ちに、中軍に立ち出で、鼓手こしゅに命じて、諸人を集めた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)